カラーセラピストの仕事内容を解説!

カラーセラピーは色彩効果を利用した心理療法ですので、心理カウンセリングを行うことは容易に想像がつくと思いますが、カラーセラピストの仕事はそれだけではありません。ここでは、カラーセラピストの仕事内容を詳しく解説します。

心理カウンセリング

カラーセラピーの技法を用いてカウンセリングを行います。自分のサロンを開く、出張セラピーを行う、複数のセラピストと共同でサロンを経営するなどの方法がありますが、現在の日本ではカラーセラピーの資格は就職に有利になるような位置づけの資格ではなく、この資格だけで生活していくのは非常に困難と言えます。

セミナーや講座の開催

資格を取り、より詳細な知識や技術を会得することで、セミナーや講座を開いたりすることもできます。遊園地や百貨店などのイベント時の色の使い方など、ビジネスに通ずるようなセミナーなども存在し、実績が認められれば装飾の監修などを行ったりもします。また、アパレル業界やネイルなどを含むコスメ関連に従事する人にとってはカラーセラピーの知識は必須と言っても過言ではなく、カラーセラピーが浸透し始めてから需要はどんどん拡大しています。

カラーセラピーの資格を取得するメリットはある?

カラーセラピストとして活動することを目的としてカラーセラピーの資格を取得を目指す方が非常に多いですが、実は、カラーセラピストとして活動するためにカラーセラピーの資格を必ず取得しなければいけないわけではありません。

ですが、カラーセラピーの資格を取得することによるメリットは多く存在するため、カラーセラピストを目指す場合でなくとも、カラーセラピーに興味があれば取得しておいて損はありません。

そこで今回は、カラーセラピーの資格を取得するメリットを解説します。

カラーセラピーの資格を取るメリット

前述したように、カラーセラピーの資格の取得は必須ではありませんが、取得しておくことでプラスに働くことも多くあります。いくつかご紹介します。

より詳細な知識やセラピストとしての技術が身につく

独学・セミナーの受講問わず、資格を取るために学ぶことで単にカラーセラピーについての勉強をする場合よりも詳細な知識や技術を身につけることができます。

セラピストとしての信憑性が上がる

カウンセリングをするための資格ではありませんが、資格がある方が依頼する側からすれば信用に値するはずです。有資格者は、資格を取得するために勉強し、知識や技術を身に着けているため、依頼する側からしても説得力を感じ、安心してカウンセリングを受けることができるのです。また、セラピストとしての信用を勝ち取ることで、お客様との信頼関係を築くことにも繋がります。

独立開業がしやすくなる

カラーセラピーの資格を取得することで、カラーセラピストとして生活をしていく場合にも有利になります。前述したように資格を持つことでお客様との関係性をより強固にできるため、自分が独立したとしてもお客様でいてくれる確率も上がります。

セルフセラピーが可能になる

カラーセラピーの資格を取得しておくことで、お客様だけではなく自分が落ち込んでいるときや悩みを抱えているときも自分自身をケアすることができます。自分自身のメンタルコントロールをすることができるという点もカラーセラピーの資格を取得する大きなメリットと言えます。

カラーセラピーとは?色が与える効果や影響も解説!

カラーセラピーって何??

カラーセラピーとは、色彩効果を利用した心理療法です。ただ好きな色に囲まれた生活を送るということではなく、そのときの思考や心理状態に対して効果的な色を生活に取り入れることで心や身体を元気にすることを目的としたものです。

日本語では「色彩治療法」と呼ばれることもあり、癒やしの科学としてはるか昔から生活に利用されてきました。

医学的な実験では青色が血圧や脳波に影響を及ぼすことが実証されたり、少年院の壁をピンク色にしただけで少年たちの争いが少なくなったりなど、色が人間の生活に影響を与えることが分かっています。これらの例は一般的とは言えませんが、色彩心理を普段の生活に取り入れ、より生活の質を上げていくために取り入れられているのが現代のカラーセラピーと言えます。

色の効果と影響

赤は、情熱や興奮など強いエネルギーを表現する色です。エネルギーが満ち溢れているときや元気や自信などエネルギーを蓄えたいときに好まれる色です。その反面、怒りや攻撃性など、エネルギーがマイナスな方向に向かってしまう面もあります。

オレンジ

オレンジ色は、陽気で社交的な人などに好まれる傾向にあります。赤よりも優しさを感じることができる色で、恐怖や不安、プレッシャーを取り除く効果があります。緊張しているときや不安なときは、オレンジ色を見ることで気持ちの整理が可能です。

黄色

黄色は知性を刺激する色として知られています。記憶力や理解力、判断力を高める効果を持ち、頭の回転がスムーズになります。また、黄色は非常に目立つ色でもあり、黒と組み合わせることで危険を表すイメージも強いです。さらに、黄色は子どもに好かれる色であり、子どもの持つ無邪気さなどのいったイメージも持ち合わせています。

赤やオレンジ系を総称する暖色、青系を総称する寒色のどちらにも属さない中間色に位置します。色の中でもっとも刺激が少なく、安心感と安らぎをもたらす色です。また、植物を彷彿させる色であることから健康や成長といったイメージをもたせますが、保守的・受動的といった印象をもたせる側面もあります。

青は心も身体も落ち着かせ、冷静さを保つことができる色です。勉強のときなどに非常に有効な色でもあり、集中力を持続させ、飽きずに続けることができるようになります。加えて、クール・爽やか・誠実といった印象も与えるため、就職活動時のネクタイの色としても人気で、企業のHPのメインカラーとしてもよく選ばれます。

紫は病的なイメージや欲求不満の色などマイナスな捉え方をされることが多いですが、スピリチュアルな色でもあるため、セラピストなどは紫を好みます。心身のバランスを整える役割を果たし、癒やしてくれる色でもあり、潜在能力に気づかせてくれる効果もあります。

ピンク

ハートを連想させるように、ピンクは恋愛や思いやりを表す色です。心と体を若返らせ心を満たす効果がある一方で、味覚的な甘さを刺激する色でもあるため、ダイエット時には甘いものがより一層甘く感じてしまうため注意が必要です。

ADVANCEカラーセラピーの資格を取得するには?

ADVANCEカラーセラピストの講座は2コースあり、1stコースと2ndコースに分かれています。2ndコースの受講条件が1stコースの修了というステップアップのような位置づけになっており、セルフコントロールや、家族・友人間でのコミュニケーションツールとしての利用であれば、1stコースを受講するだけで可能です。また、1stコースは5時間、2ndコースは5時間半でカリキュラムが終了するため、1日かからずに資格を取得できる手軽さも人気の理由の一つと言えます。

1stコースは色彩心理の基本的な内容、2ndコースはより深く色を読み取る講座になっており、セラピーで使用するカラーカードは1stコース修了では10色なのに対し、2ndコースを修了すると17色を扱えるようになります。

年会費や更新料のような費用は一切かからず、受講料として1stコースでは17,000円、2ndコースでは28,000円と他の資格と比べても安く済みます。さらに、2ndコースの取得後は、1stコース養成講座の開講資格を得るための講座を受けることができ、その講座に合格することでカラーセラピーの講座を開くことができます。ただし、合格後2年間1stコースの講座開講がない場合は、スキルチェックとして再審査が必要になり、15,000円の審査料が必要になる点は注意が必要です。

1stコース カリキュラム内容

全5時間

受講料・・・・17,0000円(テキスト・カード代、修了書込)

  1. 色の世界のスタート
  2. 価値観を広げるグループワーク
  3. カラーセラピーのメリット
  4. 色の基礎理論
  5. 色の歴史・体と色の関係
  6. 人間の欲求と成長段階
  7. アドバンスカラーセラピーの活用方法
  8. 色彩心理
  9. アドバンスカラーセラピーで自己分析
  10. アドバンスカラーセラピーを用いてペアでリスニング練習

2ndコース カリキュラム内容

全5時間半

受講料・・・28,000円(テキスト・カード代・修了書込)

1stコースを取得した方のためのステップアップのコースです。扱う色の数が10色から17色に増え、修了後はアドバンスプロカラーセラピストとして活動することができます。アドバンスカラーセラピーのセミナーを開催するのは1stコースの取得で可能ですが、1stコースの養成講座を開講するためには2ndコースの取得が必須です。

1stコース養成講座開講資格

登録審査料・・・12,000円(登録証込み)

※再審査料・・・15,000円

2ndコースを取得したあと、1stコース養成講座開講資格を取得することでアドバンスカラーセラピストティーチャーとして活動することができるようになります。

2ndコースの取得後、提出期限のないセッションレポートを提出し、それが認められれば合格です。

取得後2年間の間に1stコースの講座を開講がない場合は、スキルチェックとして再審査を植えけなければなりません。

参照:Color presents/ADVANCEカラーセラピー本部

ADVANCEカラーセラピー本部について

ADVANCEカラーセラピー本部は、前述したアドバンスカラーセラピーのパイオニアである荒岡さんが代表を務めるColor Presentsが運営しています。代表の荒岡さんをはじめ、カラーセラピストやカラーアナリストの養成講座を修了した講師陣で活動を行っており、カラーセラピストの講座だけではなく、企業や団体向けのイベントや研修も行っています。

また、イベント時の装飾の配色に関するアドバイスや監修、カラーコーディネート講座などの色に関することだけではなく、表情筋トレーニングの指導なども行っており、自分を知る、コミュニケーション能力を上げる、など社会人にとって必要なスキルを多く学ぶことができるため、企業研修に引っ張りだこのようです。

在籍の講師は常に本部にいるのではなく、各々の住んでいる地域でセミナーやカウンセリングを行っています。そのため、まだ日本全国というわけではありませんが1stコース養成講座を各地で受講することができます。また、全国出張が可能な講師も数人在籍しているため、企業研修や学校のカリキュラムのような比較的大掛かりなセミナーでも対応可能です。